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VOL.131「東プレRealforce106」
以前、都会への出張帰り、時間待ちでPC大手量販店に行った時、触
ったキーボード、その感触のあまりの良さに、右上にある製品名を
今後のために覚えておこうと見た名前が「Realforce106」だった。
何せ我がメイン・マシンのキーボードは、6〜7年前自作をやり始め
た頃買ったメルコのOEM版。どこか職場に転がっているのと器械は
全く同じで、ただ「バッファロー」の赤いロゴだけ小さくシールで
貼られたものだった。
その感触も「パコパコ」と乾燥したもので、指先に嫌な後味が残っ
たりするものだった。長い文章を打つと腱鞘炎になりそうで、触る
と途端に億劫になったりした。それが、このキーボードはどうだろ
う。店で少々の時間触っただけで、しっとりとした湿った感触で気
持ちが頗る良い。途中微妙な位置で押し返す感触が、どうにも色っ
ぽい。さすがに日本製。「東プレ」恐るべしである。
接続はPS2、今時USB接続が欲しいかな、と思った時期もあったけれ
ど、考えてみればUSBはマウス、デジカメ、スキャナと使うのに事
欠かないし、これからもその需要は増大するに違いない。だから、
せっかくあるPS2は、キーボードに割り当てておくのがお利口とい
うものである。
雑誌にはマニアご用達とあるが、その表現も納得できるものだ。唯
一問題は、そのお値段(1.7万円ぐらいする)だろう。私のサブと
かのPCにセットされているキーボードなどは、どれも1千円台の激
安品ばかりだ。でも、満足感はないけれども普通に使えるには違い
ない。だけどCPUには大金を惜しまないのに、一番身近なキーボー
ド、メインのPCぐらいには、良いのが欲しいなーと最近ずっと思っ
ていたのだ。
それが、今度たまたま「某キー坊度マニア」君が、ダブって持って
いる新品の「Realforce106」を格安で譲ってくれることになって、
それならばと即お買い上げーということで、念願の「東プレ」を所
持するに至ったのである。
実際、日常の使った感触はやはり気持ちが良い。例えばあちこちの
BBSで文章を打ちたくなる。「カチャカチャ」と切れのいい打撃音
も一層リズムに乗ってくる一因だ。また、その重さが良い。買って
家まで持って帰る時には「重いなー」と閉口したが、モニターの前
に鎮座して、定位置に付くと頑固に動じないその姿に一種安心感を
覚えてくるのだ。裏のラバーがよく効いている。
とまあ、最近になくベタ褒めのパーツであるが、せっかくの文字入
力装置。私もライターの端くれ、その感触に負けないような、切れ
のある文章を書かないといけないよなー、と改めて思ったりするの
である。
2005年6月28日
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