VOL.73 「マザーボードから換えちゃえ!」


私の自作機、最近のエントリーマシンにさえ、CPU、クロック周波数
で負けていたりする。
何せペンティアムVの450MHzなんで、今時このCPU、生産もしていない
のじゃないかな。

それで、こんなスペックに当然物足りなさを感じていた今日この頃、
とうとう私、辛抱堪らなくなって、マザーボードからCPU、メモリーに
至るまでゴッソリ換装しようと思い至ったのである。
簡単に今までの自作機のスペックをもう一度繰り返すと、

 
  CPUペンティアムV450MHz(FSB100MHz)
マザーボードASUS P3B-F(チップセットはインテル440BX)
メモリーSDRAM PC100 192MB

これを、マザーボードごと(もちろんCPUもパワーアップして・・)
交換するとして、新システムのスペックは、

  CPUペンティアムV866MHz(FSB133MHz)
マザーボードASUS CUSL2(チップセットはi815E)
メモリーSDRAM PC133 256MB

最新のAGP×4、ATA100対応である。ハードディスク、ビデオカードは
残念ながらこれからの楽しみとして、今時の定番パーツの組み合わせ、
とりあえず、これにしようと思ったのである。

何せ定番、パーツを購入するの苦労はない。それでいよいよ交換という
ことであるが、私恥ずかしながらソケット(370)なるものにCPUセット
するのは初めてなんで、最初は、いかにも恐る恐るであった。
ピンを破損しないように向きに注意し、せっかくだからとマニアを気取って
銅板をCPUとクーラーの間に挟んだりして、さあ肝心要のCPUの取付けである。

しかし、これが思うようになかなかスッパリといかない。
何度もガチャガチャやっていたら、中央の熱伝導フィルムが思いっきり
捲れてしまって、もうハラハラものである。
ソケット横のコンデンサーが邪魔で、クーラーの取付け金具がうまく
入らないのである。
それからこの作業、かなりの力が必要なのには驚いた。

それでもどうにか、物理的に繋げるものは皆つないで、ケーブル類も
間違いなく差し込んで、さあいよいよ起動ということになった訳であるが、
「あれ?ウィンドウズ2000が起動途中で止まってしまう。」
そうして、急に青い画面が現れて、何やら止まった理由とかが書いてある。
英語で「あるブート・デバイスにアクセスできない」とある。

私のマシン、WIN2000と98のデュアル・ブートなんですが、それではWIN98
の方はどうかと、OSローダーで選択して、祈るような気持ちで起動画面を
見つめていた。
よかった、ホッとして、WIN98の起動ロゴを見たが、やはり何かおかしい。
マウスカーソルが動かない。私、USB接続のマウス使っているのだが、PS/2
マウスを挿せと言ったりする。不明なデバイスがいっぱい出たりする。
何度も再起動するのだけど、ある時はキーボードを認識しない。

それから、「あれ、キーボードのNum Lockボタンて、電源切っても点灯した
ままでしたっけ?」それが、コンセントから電気の線抜いても点いているのは
さすがに怖かった。

結局、右往左往の結果、数回の修復インストールを経て、i815Eチップセット
用のソフトもインストールして(こんなの必要とは思っていなかった)、
やっとマウス・キーボードなども安定し、残る課題はSCSIボードが使えない
ことだけ、まで辿り着いたのである。

しかし、WIN2000の方は相変わらず起動途中で止まっていた。
それで最後の手段、データをとりあえず別ドライブに移して、再フォーマット
して再インストールした。そうしてやっと起動するようになり、従前どおり
使えるようになった訳である。

後で師匠に聞いたら、
「チップセット変ったのに、そのままハードディスク、使うていうのが
大体無茶な話だよ」て言われました。
本当に知らなかったんです、・・とほほ。

次回は、換装の結果、性能とか、どのように違うようになったか
のお話の予定、
では、また!


 平成12年9月23日

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